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精神疾患DTxの開発を行う「emol」、3.15億円のシリーズA資金調達を実施







デジタル技術で精神医療を変革し、Patient Care Programの実現へ


精神疾患DTxの開発を行うemol株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:千頭 沙織)は、シリーズAラウンドにおいて、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社をリードインベスターとし、株式会社マツキヨココカラ&カンパニーが設立したCVCファンド「MC&C投資事業有限責任組合」、株式会社メドレー、既存投資家のみずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合、The Independents Angel2号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施したことをお知らせいたします。今回の資金調達により、精神疾患領域の治療用アプリの臨床研究の推進及びPatient Care Programの実現に向けた人材採用の強化を進めます。


■資金調達の概要

【調達金額】3.15億円

【調達方法】第三者割当増資

【新規投資家】

 グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社

 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー(MC&C投資事業有限責任組合)

 株式会社メドレー

【既存投資家】

 みずほキャピタル株式会社(みずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合)

 株式会社Kips(The Independents Angel2号投資事業有限責任組合)


■精神疾患向け治療用アプリの開発

2022年春より、精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの日本国内薬事承認を目指して研究を進めてきました。 治療用アプリでは、emolがこれまで非医療領域で提供してきた、自宅で認知行動療法を実施できるデジタルプログラムの基盤技術を応用し、AIチャットボットを活用した疾患ごとのカスタマイズレクチャーを実現しています。これにより、専門医の限られたリソースを補完しながら、高品質なCBTをより多くの患者へ提供することを目指しています。

1つ目のパイプラインとして、強迫症患者向けの治療用アプリを開発しており、パイロット研究で良好な結果が得られたことを受け、現在は探索的治験を進めています。 また、社交不安症やADHDを対象とした治療用アプリの開発にも着手しており、精神疾患領域におけるDTx開発のパイプラインを拡充しています。 emolは、これらの治療用アプリを通じて、精神疾患治療におけるアクセシビリティを向上させ、患者と医療機関の負担軽減に貢献することを目指します。


■Patient Care Program(患者治療プログラム)構想の実現に向けて

emolは、治療用アプリなどで治療の一部分を補う機器の提供だけではなく、受診に至るまでのプロセスから治療が終わり再発予防までの治療に関わるバリューチェーンを包括的に支援することが、精神疾患の治療において更なる価値を見出せると考えます。

多くの精神疾患の場合、治療を開始し終了するまでに下記のようなハードルがあります。

【精神疾患の治療のハードル】

・疾患に早期に気づけない

・対象の疾患の治療が行える専門機関を見つけられない

・認知行動療法の治療が受けられない

・地理的、時間的な問題から受診を継続できない

・症状の再発を繰り返す

特に、emolが研究開発を進める強迫症、社交不安症の疾患では、疾患の症状を自身の性格だと捉え、症状が進行してから専門機関を受診するケースが多くあり、その疾患の治療の第一選択肢である認知行動療法を受けられる医療機関は少数であり、そこまでたどり着くことも困難です。また、認知行動療法を行わない場合の再発率も高く、課題となっています。

そのような課題を解決するため、ぺイシェントジャーニーを包括した治療フロー全体をプログラムとして提供することで、患者の体験を向上させるPatient Care Program(以下、PCP)の実現により、精神医療をより身近なものにすることを目指します。


PCPとは、受診前の啓発段階から治療終了後の再発予防までを一気通貫でタッチポイントを持つことで、継ぎ目のない医療体験を実現する構想です。

各疾患ごとの啓発・受診勧奨アプリを全国に展開することで、治療が必要な方への啓発を行います。そして、適切な医療につながった後は良質な診療を受けられるべく、デジタルサービスやSaMD(Softwere as Medical Device)を活用した診断・治療の支援を行います。治療終了後は再発予防アプリにてQoLの維持までをサポートします。


■今後の展望

SaMDの開発・提供だけではなく、周辺の医療サービスの提供をすることで、掛け合わせによりデジタル治療がより身近で優れた医療体験の実現に繋がると考えています。

emolでは、SaMD開発を行う「SaMD事業」と周辺の医療サービスを提供する「医療DX事業」の2本の柱を推進し、パーパスである「メンタルヘルスケアを”当たり前”にし、健康な社会を創る」ことを目指します。


<emol株式会社>

会社名: emol株式会社

代表者: 代表取締役 千頭沙織

設立日: 2019年3月18日

事業内容: メンタルヘルス関連サービス開発

お問い合わせ: support@emol.jp

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