企業向けAI動画生成プラットフォームを提供するSynthesia(本社:英国ロンドン、CEO兼共同創業者 Victor Riparbelli)は、AI動画コミュニケーションプラットフォームの世界的リーダーとして、シリーズDラウンドで1億8,000万ドルの資金調達を完了いたしました。本資金調達はベンチャーキャピタルのNEAが主導し、既存投資家のGVやMMC Ventures、FirstMark Capitalに加え、新たな投資家としてWiL(World Innovation Lab)、Atlassian Ventures、PSP Growthが参画しました。今回の調達により、Synthesiaの累計資金調達額は3億3,000万ドルを超え、企業評価額は21億ドルに達しました。Synthesiaは企業向けAI動画生成プラットフォーム市場のパイオニアとして、今後ますますの発展を期待いただいております。
今回の資金調達により、Synthesiaは次なる成長フェーズに向けて動き出します。プロダクト開発や人材拡充を支援するとともに、革新的なAI動画生成プラットフォームの拡大を推進し、進化する市場のニーズに応えてまいります。主な対象市場は日本、豪州、欧州、北米です。
■本リリースのポイント
SynthesiaはシリーズDラウンドで新たに1億8,000万ドルの資金を調達。このラウンドはNEAが主導し、新規投資家であるWiL、Atlassian Ventures、PSP Growth、および既存投資家のGVやMMC Venturesが参加しました
調達資金は、プロダクト開発および人材育成、北米・欧州・日本・豪州での事業拡大に活用されます
Synthesiaは現在、英国で最も価値の高い生成AIメディア企業として目されており、すでに60,000以上のユーザーを抱えながら企業向けAI動画業界をリードしています
新たにCTO(最高技術責任者)としてPeter Hill氏がSynthesiaに参画。同氏はAmazonで25年間にわたり技術リーダーを務め、直近ではWildfire StudiosのCEO兼CPOとして2年間の実績があります
■関係者からのコメント
SynthesiaのCEO兼共同創業者 Victor Riparbelli氏「今回の新たな資金調達によって、対話型でリアルタイム、そして個別に最適化されたAI動画で異次元の体験の開発が可能になります。2017年に創業した時には想像すらし得なかったことが実現し、世界中の多くのお客様にサービス提供できることがとても楽しみです。Synthesiaは、世界有数の大企業から中小企業まで、社内外のコミュニケーションを効率的かつ効果的に行うソリューションとして広く活用されています」
シリーズDをリードしたNEA UKのマネージングディレクター Philip Chopin氏「NEAはこれまで、多くの革新的な企業を支援してきました。今回Synthesiaとパートナーシップを結び、AIを活用した新しいコミュニケーションの未来を共創できることを楽しみにしています。Fortune 100企業のうち60%もの企業がSynthesiaの顧客であるという事実が示すように、Synthesiaが持つ企業への強いコミットメントと、顧客基盤の急速な拡大は、急速に進化する市場の中で他社とは一線を画しています」
今回の資金調達へ新たに参画し、日本市場での拡大をサポートするWiLのプリンシパル Aki Jiang氏およびClifford Cohn氏「今後Synthesiaと協業して市場拡大や成長を力強く推進していけることを非常に嬉しく思います。このAI動画生成プラットフォームは、組織のコミュニケーションやコンテンツ制作の世界を大きく変革する可能性を秘めています。Synthesiaは、動画制作を民主化(誰にでもできるように)し、言語や場所にとらわれることなく、従業員や顧客との関係を強化する力を与えることが可能です。すでに日本の企業からも大きな期待と関心を寄せられており、さまざまな業界の発展に貢献できると信じております」
PSP Growthのマネージングディレクター Momei Q氏
「AI分野の成長には目を見張るものがありますが、Synthesiaほどリアルな価値や応用シーンを見出せるものはほとんどありません。Synthesiaの次の成長ステージにおいてパートナーとなり、今後も同社の成長、そして社会に与えるインパクトを支援していけることを非常に楽しみにしています」
■Synthesia、英国で生成AIメディア企業として評価額は最大
スタートアップからユニコーンまで多くの企業を分析するプラットフォーム、Dealroomによると、Synthesiaは現在、評価額において英国で最大の生成AIメディア企業であり、AI全体のカテゴリーでも2位に位置付けられています。
Dealroomの創設者兼CEOであるYoram Wijngaarde氏「SynthesiaのシリーズDラウンドは、2024年以降のヨーロッパにおけるAIの成長をまさに象徴しています。昨年、AIスタートアップはヨーロッパのベンチャーキャピタル投資の25%以上を占め、4年前の15%から大きく伸びました。数十年に一度とも目される重要な技術革新の時代を迎える今、Synthesiaは新たに台頭するAIユニコーンの中でも特に注目される存在です」
英国議会議員 科学・技術・イノベーション担当大臣 Peter Kyle氏
「Synthesiaの今回の資金調達は、英国が掲げる"Plan for Change”が、いかにイノベーション促進や、成長著しいAIセクターの牽引につながっているかを示しています。これはまさに、英国のテクノロジーに対する投資家からの信頼、特に新たに発表されたAIの指針への信頼を示しているのではないでしょうか。今後も英国企業は、生成AIイノベーションの先駆者としてグローバルにリーダーシップを発揮していくことになるでしょう。そしてSynthesiaの成功事例が示すように英国は、今後も企業の成長や繁栄、デジタル革命の次のステージをリードする理想的な場所でであり続けると確信しています」
■CTOにPeter Hill氏が就任
Synthesiaでは、Peter Hill氏が最高技術責任者(CTO)として就任します。Hill氏は、ゲームクリエイターを支援するグローバルプラットフォームであるWildfire StudiosでのCEO兼CPOとしての実績に加え、AmazonおよびAWSで25年間にわたり大規模な技術革新と成長を推進した経験を持っています。
また過去1年間で、マーケティング戦略、プロダクト開発、エンジニアリング、R&Dチームにおいて戦略的な人材採用を行い、新たに最高収益責任者(CRO)、サイエンスディレクター、チーフ・オブ・スタッフを任命。現在、Synthesiaは本社を置くロンドンをはじめ、ニューヨーク、コペンハーゲン、アムステルダム、チューリッヒ、ミュンヘンの各オフィスで400人以上の従業員が活躍しています。
■ビジネス成功の実現に向けたAI動画生成プラットフォーム「Synthesia 2.0」
2024年6月、Synthesiaは世界初のエンタープライズ向けAI動画プラットフォーム「Synthesia 2.0」の開発開始を発表しました。このSynthesia 2.0では、動画制作と配信プロセスを多角的に刷新し、企業が大規模にAI生成動画を作成・共有できるようなりました。それ以降も、新機能や製品を提供し続けてきております。
■企業紹介
SynthesiaについてSynthesiaはロンドンに本社を置き、世界をリードする企業向けAI動画生成プラットフォームです。2024年12月時点で60,000社以上の企業・100万人以上のユーザーが動画を作成。AIによる動画生成だけでなく、AIアバターを活用した効率的なコミュニケーションや知識共有などを実現しています。2017年の創業以来すでにFortune 100企業の60%以上に利用されており、動画制作、コラボレーション、共有を誰もが簡単に行えるプラットフォームを提供しています。詳細はwww.synthesia.ioをご覧ください。
NEAについてNew Enterprise Associates, Inc.(NEA)は、さまざまなステージ、セクター、地域において起業家による変革的なビジネス構築を支援するグローバルベンチャーキャピタル企業です。1977年に設立され、2024年6月30日時点で250億ドル以上の資産を運用。NEAの投資は、シード期からIPOまで企業のライフサイクル全体に渡り、テクノロジーおよびヘルスケア分野の企業に投資を行っています。これまで280件以上のポートフォリオ企業のIPOと465件以上のM&Aを達成しています。詳細はwww.nea.comをご覧ください。
WiLについてWiL(World Innovation Lab)は、グローバルな大企業や日本・アジアの政府機関と連携し、戦略的パートナーシップを構築するベンチャーキャピタル企業です。米国Palo Altoと東京にオフィスを構え、米国およびヨーロッパのスタートアップのグローバル展開や、日本のスタートアップのイノベーションや海外進出を支援しています。投資対象は、人工知能、フィンテック、インシュアテック、オートメーション、生産性の向上、サイバーセキュリティ、クラウドインフラ、開発者向けツール、ヘルステック、サステナビリティなど多岐に渡ります。また、多様なベンチャーキャピタルファンドへの投資を行い、LP(出資者)のコーポレートベンチャー投資活動をサポートしているほか、日本を代表する大企業内における新規事業の支援なども行っています。詳細はwww.wil.vcをご覧ください。
PSP Growthについて
PSP Growthは、シカゴを拠点とするプライベート投資会社PSP Partnersのベンチャー部門であり、新たな機会創出を目的としています。同社は、起業家・市民リーダー・慈善活動家であるペニー・プリツカー氏(元米国商務長官)によって設立されました。革新性があり、マーケットリーダーとして成長するBtoBテック企業を中心に投資しています。起業家が永続的に収益性の高い企業を築くのに必要な、独自の洞察と広範なグローバルネットワークを提供しています。詳細はhttps://www.psppartners.com/business-units/venture-capital/ をご覧ください。
AI動画で企業の未来を創る「Synthesia」シリーズDで1億8,000万ドル調達
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